アットホームな雰囲気が特徴

看多機というのは、看護小規模多機能型居宅介護の略称です。介護が必要な高齢者が、住み慣れた家やその近所に居住し続けながら、介護や医療を受けられるサービスのことを指します。もともとは、施設への通所に加えて、宿泊と訪問介護サービスを提供する小規模多機能型居宅介護が前身であり、そこに看護サービスが追加される形で看多機ができました。

看多機に含まれる、小規模という言葉が用いられていることからもわかるように、基本的には10名から20名程度の少人数の利用者に対応しています。そのうち大半の利用者は、施設に通って介護や看護の各種サービスを受けることになるでしょう。一方で、周辺に介護をしてくれる人がいなかったり、一人では生活が難しくなったりしている利用者の場合には、短期の宿泊を伴う形で介護や看護が行われることが多いです。

このように、看多機は少人数に絞ってサービス提供を行っているので、施設の雰囲気は一般的な介護施設に比べると非常にアットホームです。利用者とのコミュニケーションを楽しむことができるため、自ら率先してアットホームな雰囲気づくりを行えるような看護師が、看多機で働くのに向いていると言えるでしょう。ただし、介護や看護を行うためには、当然ながらそれらに関する専門的な知識を有している必要があります。看多機では、介護士と看護師との間で情報交換が密に行われるため、両方の知識を有しているとなお良いです。