看護小規模多機能型居宅介護は、看多機とも呼ばれる地域密着型の介護サービスです。看護師や介護士を中心に提供する通所・宿泊・訪問の3つのサービスを、利用者やその家族のニーズに合わせて選択できます。365日24時間対応の施設のため、こうした臨機応変な対応が可能になるのです。利用できるのは要介護1~5と判定を受けた高齢者で、実際には要介護3~5と認定されている高齢者が最も多くなっています。
基本的に自宅で生活を送りたいものの、介護や看護が必要という高齢者が利用する施設だと言えます。退院直後の在宅生活へのスムーズな移行、末期ガンなどの予後が不良な病気で自宅での看取りを希望するケース、また利用者の家族に対するレスパイトケアや相談対応といった、専門性が求められる分野のため、看護師の配置も厚いのが特徴です。
看多機での看護師の役割は、基本的に利用者の健康管理や投薬管理などが中心です。さらに医師の指示のもと、インシュリン注射や痰の吸引、経管栄養の調整、褥瘡処置といった医療的処置を行います。利用者やその家族、医師、ケアマネジャーとの連絡調整としての役割を担うこともあります。通所・宿泊・訪問の3つのサービスを提供している施設のため、看護師も各サービスに対するスキルと経験を積むことが可能です。少人数のみに対応することで、一人ひとりとじっくり関わることができ、より丁寧で利用者に寄り添った看護が可能となります。看多機の詳細については、[看多機の魅力に迫る!]というサイトも参考になりそうなので、こちらも覗いてみるといいでしょう。